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2025.06.07

最先端!口腔内スキャナー

当院では今、歯科界に大きな旋風を巻き起こしている”口腔内スキャナー”を新たに導入しました!

これまでの型取りは粘土のような材料を口いっぱいに入れて、硬化するまで数分待つといったもので嘔吐反射の強い方だと、「歯の型取りって気持ち悪くてオエッてなるから苦手なんだよね…」ということも少なくありません。むし歯治療において、詰め物やかぶせ物を作成する際には、上下の歯の型取りは必須です。材料を練って上の歯の型取りで数分、再度新しく材料を練って下の歯の型取りでさらに数分、その後上下のかみ合わせを取るので1,2分かかるため、全部で10~15分ぐらいの時間が必要でした。

口腔内スキャナーとは?

昨今、いろいろなものでデジタル化が進んでいますね。歯科界にもここ数年で一気にデジタル化の波が押し寄せてきています。

とくに歯科界のデジタル化の代表例の一つでもある、口腔内スキャナーの発展は著しく、私たち歯科医療従事者でもついていくのに必死といった感じです。

口腔内スキャナーとは文字通り、お口の中をスキャンする器械です。

小型のカメラをお口の中に入れ、ピピピピピーっとスキャニングしていきます。

カメラはパソコンとつながっていて、スキャンしたお口の中のデータは瞬時に処理され、パソコンの画面に映し出されます。

データは白黒ではなく、歯や歯茎、詰め物などの色までも忠実に再現されます。

パソコン上のデータは360度回転したり、細かい部分まで拡大したりできるため、その場でしっかりデータがとれているかを確認することもできます。

口腔内スキャナーは、上下の歯のスキャンに要する時間は長くて3分、早ければ1分もかからないという、これまでの型どりと比べるとまさに桁違いの進化です。

処理されたデータは、そのままオンラインで歯科技工所に送信され、歯科技工士さんがそのデータをもとにパソコン上でデザインし、詰め物やかぶせ物を作成するといった流れになっています。

口腔内スキャナーがもたらすメリットとは

これまでの歯の型取りと口腔内スキャナーを用いた歯の型取りではあまりに大きな差があります。

これまでの型取りでは、

・型取りに時間がかかる

・型がきれいに取れているかの最終判断は模型を見てみないとわからない

・嘔吐反射の強い患者さまには負担が非常に大きい

・型取りの材料や模型を作る材料(石膏)の膨張や収縮などの歪みで詰め物やかぶせ物の精度が一定にならない

・歯科医院側としては材料代やスタッフの手間がかかる

・人によってその精度にばらつきがある

・歯科技工所への配達や納品などに日数がかかるため、その分患者さまのお口に装着するまでの時間も長くかかる

などといった欠点がありました。

口腔内スキャナーはこれらの欠点のほぼすべてをゼロまたは大きく軽減してくれます!

患者さまにとっても私たち歯科医療従事者にとっても双方に大きなメリットをもたらしてくれるのが口腔内スキャナーだと感じています。

スマートフォンをはじめ、時代はどんどんデジタル化し、歯科界も例外ではなく最新の治療法や患者さまの負担が軽減される器械やツールが日進月歩で進化し続けています。

今後も患者さまの満足度をアップできるよう、最新の治療法だけでなく、最新機器の勉強にもしっかり力を注いで進化し続けていこうと思っています。

TEL:0466-45-6848 費用について
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